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業務効率化

梅雨時期の訪問看護で気をつけること!雨の日の移動・熱中症・感染対策チェックリスト【2026年版】

さくら

さくら

訪問看護師・ケアキロ公式ライター

2026年5月19日9
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雨の日の玄関で訪問バッグに防水ポーチやタオルを準備する訪問看護師の柔らかなイラスト

梅雨時期の訪問看護は、雨具を持てば終わりではありません。濡れた路面での転倒、蒸し暑い室内での熱中症、食品や清潔物品の管理、記録に残しにくい小さな変化まで、リスクがいくつも重なります。この記事では、訪問前・移動中・訪問先・記録共有の4場面に分けて、雨の日に抜けやすい確認ポイントを整理します。

梅雨時期の訪問看護を訪問前、移動中、訪問先、記録共有に分けたチェックリスト
梅雨時期は「濡らさない・滑らない・ためない」を合言葉に、移動とケアの両方を組み立てます。

梅雨時期の訪問看護でリスクが増える理由

梅雨は、雨だけでなく湿度の高さが問題になります。気象庁は、熱中症は気温だけでなく湿度が高い場合や日射が強い場合にもリスクが高まると案内しています。厚生労働省も、高齢者は暑さや水分不足への感覚機能、体温調節機能が低下しやすいとして注意を促しています。

訪問看護では、利用者さんの住環境を自由に変えられません。エアコンを控える家庭、換気しづらい部屋、玄関から居室まで滑りやすい床、雨で濡れた福祉用具など、病院とは違うリスクがあります。

梅雨時期に増えやすい確認ポイント
  • 濡れた玄関・階段・屋外通路での転倒リスク
  • 湿度が高い室内での熱中症・脱水リスク
  • 食品や経管栄養物品、清潔物品の保管状態
  • 創部・皮膚トラブル、褥瘡周辺の蒸れ
  • 移動遅延による訪問順・申し送りの乱れ

訪問前:天気・暑さ指数・持ち物をセットで確認

雨の日は、訪問順を「いつも通り」にしない方が安全なことがあります。強い雨の時間帯、冠水しやすい道、駐車場所から玄関まで距離がある利用者さん宅を先に確認し、必要なら管理者やチームに相談します。

環境省の熱中症予防情報サイトでは、暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートを確認できます。梅雨入り直後は体が暑さに慣れていないこともあり、気温だけで判断しないことが大切です。

雨の日の訪問バッグに入れたいもの

物品 使いどころ
防水ポーチ 書類、スマホ、体温計、予備マスクを濡らさない
小さめタオル 玄関前で手・バッグ・物品の水滴を拭く
予備靴下 靴下が濡れたまま訪問を続けない
ビニール袋 濡れた雨具、使用済みタオル、汚染物の一時分離
携帯用アルコール 手指衛生のタイミングを逃さない
冷却グッズ 移動中の蓄熱、頭痛、ほてり対策

大切なのは、清潔物品と濡れた物を同じ場所に入れないことです。訪問バッグの中で「清潔」「使用中」「濡れ物」を分けるだけで、帰所後の片付けと次の訪問準備が楽になります。

移動中:転倒と遅延を前提にスケジュールを組む

梅雨時期は、看護師自身の転倒予防も利用者安全の一部です。両手がふさがる持ち方、滑りやすい靴、急いで階段を上がる動きは、事故につながります。

訪問件数が多い日は、1件あたり5分から10分の余白を作るだけでも判断が落ち着きます。雨の日に焦って移動すると、訪問前の観察や記録が雑になり、結局あとで確認の手戻りが起きやすくなります。

移動中のセルフチェック

  • 靴底がすり減っていないか
  • 傘で視界が狭くなっていないか
  • 訪問バッグを片側だけにかけてバランスを崩していないか
  • 駐車場所から玄関までの水たまりや段差を把握しているか
  • 蒸し暑さで頭痛、めまい、吐き気、強い疲労感が出ていないか

体調に違和感があるときは、無理に次の訪問へ進まず、ステーションへ共有します。訪問看護師が倒れてしまうと、その日の訪問全体に影響します。

訪問先:室温・水分・食品管理を見る

厚生労働省は、熱中症予防としてエアコン等で温度を調節し、室温をこまめに確認すること、のどの渇きを感じなくても水分補給することを案内しています。高齢の利用者さんは暑さや水分不足を自覚しにくいため、「暑くないですか?」だけでは不十分です。

訪問時に見たい生活環境

観察項目 確認すること
室温・湿度 エアコン使用、窓開け、寝室の蒸し暑さ
水分摂取 コップの量、尿量、口腔内乾燥、家族の声かけ
食品管理 作り置き、冷蔵庫の詰め込み、配食の保管時間
皮膚状態 発赤、蒸れ、汗疹、褥瘡周囲の湿潤
住環境 玄関マット、濡れた床、手すり、滑りやすいサンダル

食中毒について、厚生労働省は細菌性食中毒予防の原則として「つけない」「増やさない」「やっつける」を示しています。訪問看護では、利用者さんの食事準備を直接担わない場合でも、冷蔵庫の使い方や作り置きの保管、家族の手洗い状況に気づける立場です。

記録・申し送り:雨の日の小さな変化を残す

梅雨時期のリスクは、1回の訪問だけでは見えにくいことがあります。たとえば「最近エアコンを使っていない」「雨の日だけ歩行が不安定」「湿度が高い日に創部周囲が悪化する」といった情報は、継続して記録すると次の判断材料になります。

申し送りに残したい例文

熱中症・脱水リスク:居室は蒸し暑く、エアコン未使用。本人は口渇自覚少ないが、口腔内乾燥あり。家族へ水分摂取の声かけを依頼。次回、尿量と室温を再確認。

転倒リスク:玄関マットが雨で湿っており、歩行時に足元不安定。家族へマット撤去と手すり使用を提案。雨天時は玄関から居室まで見守り強化。

物品管理:訪問時、清潔物品の保管場所が窓際で湿気あり。密閉容器への変更を提案。次回、保管状況を確認。

梅雨時期の訪問看護まとめ

  • 雨の日は訪問順と移動時間に余白を作る
  • 気温だけでなく湿度・WBGT・室内環境を見る
  • 高齢者は暑さや水分不足を自覚しにくい前提で観察する
  • 食品・清潔物品・訪問バッグは「濡れ物」と分けて管理する
  • 雨の日だけ出る変化は、次回訪問へつながる形で申し送る

雨の日こそ、記録を短く早く残す

梅雨時期は移動の遅れや物品管理の手間が増え、記録が後回しになりがちです。だからこそ、訪問直後に「室温」「水分」「転倒」「物品」などのキーワードだけでも残しておくと、次回の観察点がぶれにくくなります。

ケアキロでは、訪問看護師がスマホで記録・交通費・月次レポートを整理しやすいように設計しています。雨の日の小さな気づきをその場で残せると、申し送りの質も上がり、チーム全体で利用者さんを守りやすくなります。

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参考にした公的情報

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