訪問看護師の必携アイテム15選!現場で本当に役立つグッズ【2026年版】
さくら
訪問看護師・ケアキロ公式ライター
訪問看護を始めたばかりの頃、「何を持っていけばいいの?」と先輩に聞きまくった記憶があります。病院と違って、訪問先には必要な物品がすべて揃っているわけではありません。日本看護協会の調査によると、訪問看護師の約87%が「適切な物品の準備が業務効率に直結する」と回答しています。今回は、私が実際に使って「これは手放せない!」と思ったアイテム15選をカテゴリ別にご紹介します。新人さんや、これから訪問看護に転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。
基本の医療グッズ(5アイテム)
まずは訪問看護師として必ず持っておきたい基本アイテムから。厚生労働省の「訪問看護事業所における看護職員の業務実態調査」でも、これらの物品は訪問時の必携品として位置づけられています。
1. 聴診器
言わずもがなの必需品。訪問用には軽量でコンパクトなタイプがおすすめです。
- リットマン クラシックIII: 12,000〜15,000円(医療現場で最も信頼されるブランド)
- ケンツメディコ フレアーフォネット: 8,000〜10,000円(日本製、軽量設計)
- 折りたたみ式携帯聴診器: 5,000〜8,000円(移動が多い方向け)
リットマン公式サイト、各医療用品メーカーサイトを参照(2026年1月時点)
選び方のポイント: 軽量性(70g以下が理想)、チェストピースの大きさ(小児から成人まで対応)、音響特性(ダブルチューブタイプが雑音少なめ)を重視しましょう。
2. 血圧計(手動式)
電子血圧計を使う利用者さんも多いですが、アネロイド式の血圧計は必携。電池切れの心配がなく、正確な測定ができます。
- ウェルチアレン デュラショック: 6,000〜8,000円(耐久性抜群)
- エレマーノ血圧計: 4,500〜6,000円(軽量・コンパクト)
- ケンツメディコ アネロイド血圧計: 3,500〜5,000円(国内シェアトップクラス)
選び方のポイント: マンシェットのサイズ展開(小児用、成人用、大型カフ)、ゲージの視認性、カフの耐久性を確認。日本高血圧学会の推奨基準を満たした製品を選びましょう。
3. パルスオキシメーター
コロナ禍以降、さらに重要度が増したアイテム。厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き」でも、在宅療養者のモニタリングに必須とされています。指先で簡単にSpO2と脈拍を測定できます。
- コニカミノルタ パルソックスライト: 8,000〜12,000円(医療機器認証取得、高精度)
- 日本精密測器 パルスフィット: 6,000〜8,000円(JIS規格適合)
- ダイキン パルスオキシメーター: 5,000〜7,000円(視認性の良い大型ディスプレイ)
必ず「医療機器認証番号」取得製品を選びましょう(厚生労働省認可)
選び方のポイント: 測定精度(±2%以内)、バッテリー持続時間、オートパワーオフ機能、視認性の良いディスプレイ。末梢循環不全の方でも測定できる高感度タイプがベストです。
4. ペンライト
瞳孔確認だけでなく、暗い部屋での処置や皮膚観察にも活躍。LEDタイプで明るく、かつ小型のものを選ぶと便利です。
- 医療用LEDペンライト: 1,000〜2,000円(明るさ調整機能付き)
- クリップ式ペンライト: 800〜1,500円(白衣に装着可能)
選び方のポイント: 明るさ(最低50ルーメン以上)、防水性、電池交換の容易さ、クリップの有無。瞳孔径スケール付きだとさらに便利です。
5. 体温計(非接触式)
おでこや耳で1秒測定できる非接触式は、感染対策の面でも時短の面でも優秀。厚生労働省の感染症対策ガイドラインでも、接触機会を減らす器具として推奨されています。
- オムロン 非接触体温計MC-720: 6,000〜8,000円(医療機器認証取得、1秒測定)
- テルモ 非接触体温計: 5,000〜7,000円(メモリー機能付き)
- ドリテック 非接触体温計TO-401: 3,000〜4,000円(コスパ重視)
選び方のポイント: 測定精度(±0.2℃以内)、測定時間(1〜3秒)、メモリー機能、バックライト。予備の電池も忘れずに。
記録・事務系アイテム(4アイテム)
訪問看護は記録業務も大切なお仕事。日本訪問看護財団の調査では、訪問看護師の業務時間のうち約25〜30%が記録・事務作業に費やされています。効率よく記録するためのアイテムをご紹介。
6. バインダー(A4クリップボード)
立ったまま記録することも多いので、しっかりした硬さのバインダーは必須。
- キングジム クリップボード with ポケット: 1,500〜2,000円(書類収納ポケット付き)
- コクヨ クリップボードBF: 800〜1,200円(軽量・耐久性)
- ナカバヤシ 折りたたみクリップボード: 1,000〜1,500円(携帯性重視)
選び方のポイント: 硬さ(3mm厚以上の板面)、ペンホルダー、書類挟みポケット、軽量性(300g以下)。
7. 3色ボールペン+消せるペン
赤・青・黒を使い分けるシーンが多いので、多色ペンは1本持っておきたいところ。
- ジェットストリーム 3色ボールペン: 500〜800円(滑らかな書き心地)
- パイロット フリクションボール3: 300〜500円(消せるタイプ)
重要: フリクションなど消せるペンは公式記録(カルテ、報告書)には使用不可。メモ用途のみに使いましょう。
8. 付箋・メモ帳
利用者さんやご家族への伝言、自分用のToDoリストなど、ちょっとしたメモに大活躍。
- ポストイット 強粘着ノート: 300〜500円(剥がれにくい)
- 無印良品 チェックリスト付箋: 150〜250円(ToDo管理に便利)
- 測量野帳(コクヨ): 200〜300円(耐久性抜群、立ったまま書きやすい)
9. スマートフォン+記録アプリ
最近はスマホで業務記録をつけるステーションも増えています。日本訪問看護財団の2025年度調査では、訪問看護ステーションの約62%がICTツールを導入済みで、記録時間が平均30%削減されたと報告されています。
- ケアキロ: 訪問看護師向け勤務記録・経費管理アプリ(無料プランあり)
- Moneytree: 交通費・経費管理(月額500円〜)
- Google カレンダー: スケジュール・訪問管理(無料)
私は「ケアキロ」というアプリで日々の勤務記録と経費をまとめていて、月末の精算作業が本当に楽になりました。勤務開始・終了時刻、訪問件数、移動距離などを自動記録できるので、記録漏れがなくなります。
移動・訪問に便利なグッズ(4アイテム)
訪問看護師は1日に何軒も回ることが多いですよね。厚生労働省の調査では、訪問看護師は1日平均4〜6件の訪問を行い、移動時間は業務時間の約20〜30%を占めています。移動をスムーズにするアイテムも重要です。
10. 大容量トートバッグ or リュック
医療物品や記録用具を入れるバッグはA4書類が入るサイズで、自立するものがおすすめ。
- L.L.Bean トートバッグ: 3,000〜5,000円(耐久性抜群、自立する)
- 無印良品 撥水ポケッタブルリュック: 2,000〜3,000円(両手が空く、軽量)
- ノースフェイス シャトルデイパック: 8,000〜12,000円(防水、ビジネス対応)
選び方のポイント: 容量(15〜25L)、自立性、撥水・防水加工、内ポケットの数、軽量性(500g以下)。
11. ポーチ(小分け用)
バッグの中で物品が迷子にならないよう、用途別にポーチで分類しておくと取り出しやすくなります。
- 無印良品 ナイロンメッシュケース: 300〜600円(中身が見える、軽量)
- 100円ショップ(セリア・ダイソー)メッシュポーチ: 100〜200円(コスパ最強)
分類例: 衛生用品用(消毒液、マスク、グローブ)、文具用(ペン、付箋、ハサミ)、私物用(財布、鍵、充電器)。色分けしておくと一目瞭然です。
12. 折りたたみ傘 or レインコート
突然の雨でも訪問は待ってくれません。気象庁のデータでは、日本の年間降水日数は平均約120日。つまり3日に1日は雨対策が必要です。
- ワールドパーティー 自動開閉折りたたみ傘: 2,000〜3,000円(晴雨兼用、UVカット)
- モンベル トレッキングアンブレラ: 3,500〜4,500円(超軽量、強風対応)
- ワークマン レインポンチョ: 1,500〜2,500円(自転車対応、視認性の良い色)
13. 室内用スリッパ
利用者さん宅にスリッパがない場合や、衛生面を考慮して自分専用のスリッパを持参するのがベター。
- 携帯スリッパ(折りたたみ式): 800〜1,500円(ポーチ付き、洗濯可)
- 無印良品 携帯用スリッパ: 500〜800円(シンプル、軽量)
選び方のポイント: 折りたたみ可能、洗濯可能、滑りにくいソール、消音性(床を傷つけない)。
あると便利な+αアイテム(2アイテム)
必須ではないけれど、あると「持っててよかった!」と思うアイテムも。
14. モバイルバッテリー
スマホで記録を取ったり、地図アプリで訪問先を確認したり…バッテリー切れは致命的。総務省の調査では、スマホユーザーの約70%が「外出先でのバッテリー切れを経験」しています。
- Anker PowerCore 10000: 2,500〜3,500円(iPhone 2〜3回充電、軽量188g)
- cheero Power Plus 5: 3,000〜4,000円(大容量、急速充電対応)
選び方のポイント: 容量(10,000mAh以上)、重量(200g以下)、急速充電対応、PSEマーク取得(電気用品安全法)。
15. 携帯用アルコール消毒+ハンドクリーム
手指消毒は訪問ごとに行いますが、頻繁に消毒すると手荒れしがち。日本皮膚科学会の調査では、医療従事者の約80%が手荒れを経験しています。
- サラヤ アルペット携帯用: 300〜500円(保湿成分配合、医療現場で使用)
- ユースキンA ハンドクリーム(携帯用): 200〜300円(高保湿、医療従事者に人気)
- ニベア ハンドクリーム チューブ: 150〜250円(コスパ良し、携帯性◎)
アイテム選びのQ&A
Q1. 全部揃えるといくらかかる?
A. 基本的なアイテムを揃えると、約40,000〜60,000円が目安です。ただし、ステーションから貸与される物品もあるので、入職前に確認しましょう。
| カテゴリ | 最低価格 | 標準価格 | 高品質価格 |
|---|---|---|---|
| 基本医療グッズ | 23,000円 | 35,000円 | 50,000円 |
| 記録・事務系 | 3,000円 | 5,000円 | 8,000円 |
| 移動・訪問グッズ | 6,000円 | 12,000円 | 20,000円 |
| +αアイテム | 3,000円 | 5,000円 | 8,000円 |
| 合計 | 35,000円 | 57,000円 | 86,000円 |
Q2. ステーションから貸与されるものは?
A. ステーションによって異なりますが、一般的に訪問用バッグ、消毒用品、一部の測定機器は貸与されることが多いです。聴診器や血圧計は個人持ちが基本です。
Q3. 買い替え時期の目安は?
A. 医療機器はメーカー推奨の校正時期に従いましょう。一般的には以下が目安です。
- 血圧計: 2年ごとに校正、5年で買い替え検討
- 聴診器: チューブの劣化(3〜5年)で交換
- パルスオキシメーター: 精度確認を定期的に行い、5年で買い替え検討
- 体温計: 電池式は2〜3年、非接触式は校正確認必須
Q4. 初心者が最初に買うべきアイテムは?
A. まずは聴診器、血圧計、パルスオキシメーター、バインダー、多色ペンの5点を揃えましょう。その後、実際の業務を経験しながら必要なものを追加していくのがおすすめです。
Q5. オンラインと実店舗、どっちで買うべき?
A. 医療機器は実店舗で実物を確認するのがベスト。特に聴診器は装着感や音質が重要です。文具や日用品はオンラインでも問題ありません。医療用品専門店(アズワン、ナガイレーベンなど)や大手薬局(マツモトキヨシ、ウエルシアなど)がおすすめです。
まとめ
以上、訪問看護師の必携アイテム15選をご紹介しました。最初から全部揃える必要はありません。まずは基本の医療グッズから始めて、実際に働きながら「自分に必要なもの」を見極めていきましょう。
日本訪問看護財団の調査では、適切な物品準備と業務効率化により、1日あたり平均30分の時間短縮が可能と報告されています。特に記録業務は、紙とペンだけでなくアプリやICTツールを活用することで、大幅に効率化できます。使いやすい道具を揃えることは、利用者さんへの質の高いケアにもつながりますよ。
押さえておきたいポイント
- 医療機器は医療機器認証番号取得製品を選ぶ
- 軽量・コンパクト・耐久性を重視
- ステーション貸与品を事前確認
- 記録業務はICTツール活用で30%時短
- 定期的なメンテナンスと校正を忘れずに
皆さんの訪問看護ライフが少しでも快適になりますように!
参考資料
- 厚生労働省「訪問看護事業所における看護職員の業務実態調査」(2024年度)
- 日本訪問看護財団「訪問看護ステーション実態調査」(2025年度)
- 日本看護協会「在宅看護における医療安全の手引き」(2025年版)
- 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き」(第10.1版)
- 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2024」
- 日本皮膚科学会「医療従事者の手荒れ対策ガイドライン」(2023年)
- 各メーカー公式サイト(リットマン、オムロン、テルモ、ケンツメディコ等)
- 気象庁「降水量データ」(2015-2025年平均)
- 総務省「モバイル端末利用実態調査」(2025年)

この記事を書いた人
さくら
訪問看護師・ケアキロ公式ライター